歯を守るためには
歯を
守るためには
ご自分や周りの方の大切な歯を守るために
知って頂きたいこと
ご自分や周りの方の
大切な歯を
守るために
知って頂きたいこと
1枚のお口の写真があります。何が問題でしょう?前歯にはきれいなブリッジが装着されていますが、歯茎が下がってしまっています。この患者さんは、歯がどんどんだめになっていることを心底悩まれ、他院でセラミックのブリッジを治療されました。お話を伺うと、歯にお金をかければ病気が治ると思った、とのことでした。検査をさせて頂くと、重度の歯周病にかかっており、残念ながらブリッジの土台となっている中央の歯は抜歯をせざるを得ませんでした。
専門的に診れば、ブリッジと歯の境界に大きな段差があります。隙間に細菌が住み着いてしまい、しかもなかなか除去できないので、歯周病の進行を速めてしまったという側面もあるでしょう。
この患者さんは前歯が1本ありませんでしたので、ブリッジ治療が必要だったことは間違いありません。しかしながら、ブリッジで歯周病が治るわけではありません。建物を建てる前に基礎工事が必要なように、ブリッジ治療の前に絶対にやらなければいけないことがあったはずでした。
絶対にやらなければいけないことというのは、虫歯や歯周病などの病気を治すことです。さらに言えば、虫歯や歯周病の原因となる菌を可能な限り取り除くことです。虫歯や歯周病は菌が原因で起こるある種の感染症です。これらの菌は、生涯を通してお口の中に居続け、どんなに歯ブラシを頑張っても、どんなに頻繁に歯科医院に通院しても、ゼロにすることは不可能です。ということは、生きている限りは、虫歯や歯周病になってしまうリスクが全員にあるということです。ただし、菌の数を減らしてあげることで、病気の予防や治療が可能です(どのくらい減らせばよいかは個人差があります。歯磨きしなくても虫歯にならない方も周りにお一人はおられませんか?)
そのためには、
・なぜ病気になってしまうのか?
・病気を防ぐにはどうしたらよいのか?
等の病気に対する知識を知っていただいた方がいいのは間違いありません。例えば、糖尿病の治療の場合も、患者さんが病気のことを理解していないと治療は難しいと思います。
先の患者さんが悪いわけではありません(本来はブリッジを治療した歯科医師が発見するべきでした)。病気に対する知識を持つことは、ご自分や周りの方の健康を守るために必要なことです。
・なぜ病気になってしまうのか?
・病気を防ぐにはどうしたらよいのか?
等の病気に対する知識を知っていただいた方がいいのは間違いありません。例えば、糖尿病の治療の場合も、患者さんが病気のことを理解していないと治療は難しいと思います。
先の患者さんが悪いわけではありません(本来はブリッジを治療した歯科医師が発見するべきでした)。病気に対する知識を持つことは、ご自分や周りの方の健康を守るために必要なことです。
病気に対する理解が深まりますと、お口に関心が出てくると思います。お口は、患者さんがご自分でも見ることのできる場所です(洗面所の鏡で何とか、内科の病気はみられませんよね)。虫歯や歯周病は細菌が原因であることは間違いありません。しかし、それよりも上流には、患者さんの無関心ということがあるのではないでしょうか。
お口に関心がないと、歯ブラシの意義も見出せずに、細菌がたまる→病気になってしまうという良くない流れになってしまいがちです。(ご自分の身体の一部である)お口に関心が高まれば、細菌を取り除く→病気を予防できるという良い流れになってきます。
一般の方は、必要最小限の知識を持って頂ければ十分です。さらに申し上げれば、歯ブラシもそこまで頑張りすぎることはありません。人生の時間は有限です。歯のことについて思い悩んだり、歯ブラシを長時間頑張り過ぎたりするようであれば、是非一度当院にご相談下さい。日々の歯磨きは効率重視(正しい磨き方という前提で)で、時々歯科医院に寄って頂くようなイメージで、その分の空いた人生の時間を、別なことに有意義に使って頂きたいと思います。