福島市野田町の山田歯科の山田康友です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
私は補綴と歯周病の専門医です。
各学会が認定する専門医は歯科医師の1%(歯科医師10万人につき1000人)程度ですので、
両学会の専門医資格をもつ歯科医師は全国的にも多くありません。福島市では私一人です。
歯学生の頃から補綴治療に興味があり、さらに深く学ぶために、大学院へ進学しました。
補綴治療とは、歯の欠損をクラウン・ブリッジ、入れ歯、インプラント等の人工歯で補うことをいいます。
大学院では、大学病院の専門外来にて、多くの難症例の治療を担当させて頂きました。
研究・教育も行いながら研鑽を続け、日本補綴歯科学会専門医を取得することができました。
補綴治療を行う上で、あるジレンマを感じるようになりました。
人工歯は、歯科技工士という専門職が製作しますので、どんな歯にも、見た目はきれいな歯が入ります。
しかし、人工歯を装着する患者さんの天然歯の歯根の状態(歯周病との関連が大)によって治療の成否が分かれてしまうのです。
補綴治療の質を高めていくには、技術力がある歯科技工士を見つけることよりも、
患者さんの目にふれない部分(歯茎の内側=建築でいう基礎工事の部分)が極めて重要であるとの認識を新たにしました。
そこで、歯周病治療を深く学ぶため、東京で開業されている、
歯周病学で高名な先生のもとで研修をさせて頂く機会を得ることができました。
仙台から東京の医院まで新幹線で通い続け、研修させていただきました。
東京で学んだことを仙台で実践するというサイクルを繰り返すことで、
歯周病治療を得意分野とすることができ、日本歯周病学会専門医を取得することができました。
スウェーデンのある論文では、重度歯周病に罹患した天然歯に対して歯周病治療とその後のメインテナンスを行った歯を14年に渡り追跡調査したところ、
97.7%の歯が生存していたという驚異的な報告がされています。
私は、この論文に示されている『天然歯の可能性を最大限活かすこと』に徹底的にこだわった治療をおこなってまいります。
歯周病補綴と歯周病、2つの分野は、私のキャリアが示すように、かなりの相関性があります。
歯周病治療で保存した天然歯を土台として精度の高い人工歯を装着すれば、良好な予後が見込めると考えています。
最後の最後まで、天然歯を持たせていき、どうしても維持が難しくなった時点で、義歯(入れ歯)かインプラントという選択肢を考えたいと思います。
また重度歯周病の方は、治療後も動揺(グラグラ感)が残ってしまうことがあります。
その理由は、一旦溶けてしまった歯を支える骨は基本的に再生しないためです。
このような歯の治療は、削るにしても、型取りするにしても、通常よりも高度な技術が必要とされます。
私は、これまでに培った歯周病と補綴、両分野の専門知識・技術をもとに、あなたの『人生100年時代を支える歯』に寄り添って参ります。